diary

淡路島に暮らしながら、私が島外の仕事を取りに行く理由

淡路島で暮らしはじめてもうすぐ3年。ありがたいことに、島外で仕事をさせてもらう機会も増えて、最近は大阪や京都へ行くことが多くなりました。

東京にいたころは、大阪とか京都とか、結構新鮮であこがれていた部分もあったので、こうして実際に行けるようになって、とても嬉しく思っています。

いまは某大学の入学案内パンフレットの制作に携わらせてもらっているのですが、毎回さまざまなジャンルで活躍するキラッキラ大学生たちに出会えるので、こちらもエネルギーをもらえてめちゃめちゃ楽しいんですよね。

昨日もちょうど、京都で3件取材をしてきました。…だけどやっぱり、京都は遠いな!笑

京都と言っても場所にもよりますが、いま取材で行かせてもらっているところは大体3時間くらいかかります。乗り継ぎがうまくいけばもっと早いんだけど。

昨日もいい時間帯の電車がなくて、40分くらい持て余すことになり、効率重視・時間貧乏性のわたしは悔しさ全開。だけど旦那さんから「コーヒーでも飲んでゆっくりしたらいいじゃない。そう焦りなさんな」と言われ、“そうだよね、どんな時間も楽しまなきゃ。旦那さんのこーゆーとこ、好きだなぁ…”なんて思いながら、素直にカフェで過ごしたのだけど。(結局ノロケかい)

バスから電車へ乗り継ぐ前に、ほっと一息。

大体の現場の流れは、取材→撮影の繰り返しなんだけど、すごくいいチームに恵まれています。代理店の方も、カメラマンさんもデザイナーさんもめちゃめちゃ素敵。もちろん仕事も一流。そんなチームの中で働けていることがとても光栄です。

普段はフリーな分、一人作業が多いからチームでできる仕事は本当に貴重。東京の制作会社で働いていたころの感覚も蘇るし、やっぱり制作の仕事は楽しいなーと思わせてくれます。

私たちみたいなクリエイターと呼ばれる仕事は、常に感度を高いところで保ってアップデートを繰り返していかないといけないから、 多分、この感覚が大切なんだよね。(じゃないと淡路島でわざわざライターとして存在している意味もないしね)

あとはいままで制作もする代理店で働いていたから、現場の日はまじで一日張り付きだったけど、ここでフリーの特権にも気付けました。…自分のターンが終われば、帰れる(笑)もちろんわたしも一人の経営者として、良識のある対応を心がけていますが。。

でも、“淡路島から片道3時間かけて来てる”ってだけで、みんな気をつかって「帰っていいですからね」って言ってくれる(笑)

最近ではネタみたいになって、毎回入りの挨拶が

カメラマンさん「今日も淡路島からですか?」

わたし「毎日淡路島からです」

になってるし、そんなやりとりがピリピリしやすい現場を和ませることもあります。

だから遠いのは大変だなと感じるときもあるけど、毎日ではないから苦に思わないし、それだけの時間をかけてでもやる価値のある仕事だからできています。

あと、コレはちょっと語弊が生じるかもしれないけど、わたしは多分一生、完全に淡路島になじむことはできないんだろうなって、なんとなく感じてるんです。

最低でも、月一くらいはこうやって島の外に出ないと気付かぬうちに息が詰まってたり、“あー、ストレスたまってたんだな”と思うこともあるし。

そういう意味では、やっと自分が求めてきた“バランスの良い働き方”を築けてきてるんだなーっ…て、我ながらよくここまで腐ることなく頑張ってきたなと感心しております(笑)

淡路島は淡路島で好きだし、都会は都会で素敵だなって感じる。

結局は、都会にも淡路島にも染まらない、どちらも魅力的だと思い続けられる自分が好きなんです。

…なんてな!

「紡ぎ屋」の藤本沙紀です。2017年3月に東京から淡路島へ移住し、フリーライター・制作ディレクターとして活動しています。2020年に島の男性と結婚し、2022年には第一子を出産。ワーママとして日々、奮闘中。